こげぱんの投資日記

アラサー技術系サラリーマンのこげぱんです。投資でコツコツ億り人を目指します。

脱社畜の働き方(読書感想)


日野瑛太郎さんの「脱社畜の働き方」(2013年発行)を読みました。

最近は休日は図書館で過ごすことが多くなっています。お金をかけずに(ここ重要)、こうして自分の興味のある本に出会えることは、本当にありがたいです。


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著者の日野さんは、東大卒。就職したくないとの思いから、webサービスで起業し、失敗、就職を経て、現在は「脱社畜ブログ」を運営している方です。

起業家、経営者、従業員、若くして様々な「働く」を経験した日野さんだからこそ、理不尽が平気でまかり通る日本の雇用環境と、それを支える労働観に強く疑問を感じていて、

一石を投じたいとの思いで日々、情報発信を続けられております。

 

以下、参考になった内容の抜粋。(表現を読み替えている箇所あり)

 

◯仕事の本質は「価値を生み出すこと」であり、「理不尽に耐える」ことではない

少しくらい理不尽なことがあっても、給料のために多くの人は黙って耐え続ける。そのうち、仕事=理不尽なこと、給料=我慢料という図式が出来上がる。

しかし、本質的には、働くとは「価値を生み出す活動」である。理不尽なことに耐えることと、価値を生みだすことに絶対的な因果関係はない。

 

◯「社会人」という不思議な言葉

「社会人」という言葉は、文字通り解釈すると社会の構成員をさし、例えば学生であっても対象となるはずである。

しかし、世の中で使われている「社会人」は「働いている人」と同義である。

まるで、労働を社会参加の条件とみなすような社会観があるのではないか。

 

◯会社で働くことは「奉仕」ではなく「契約」、会社は「家族」ではなく「取引先」と考える

会社で働くということは、雇用契約のもと、「労働(能力、時間)」を差し出すかわりに、対価として「報酬」を受け取ることである。

「奉仕」は「報酬」の有無によらず、「労働(能力、時間)」を差し出す行為であり、言うなれば契約違反に繋がりうる。

また、会社を「家族」と捉え、必要以上に帰属意識をもつことは、会社に強く依存することである。

こういった生き方をするのは、これからの時代にあまりにもハイリスクである。

 

◯人は仕事でしか成長できないのか

会社が労働の対価として、ぶらさげる人参のひとつに「成長」がある。

仕事を通じて、何らかの学びを得て、結果、成長するというのは事実としてあるが、

「人は仕事を通じて成長できる」⇒「人間は、仕事以外で成長する方法はない」

というのは、論理の飛躍である。恋愛、結婚、出産、育児など、仕事以外でも成長の機会は、いくらでも転がっている。

 

◯プライベートプロジェクトのススメ

スマホアプリ開発

ウェブサービス開発

・ブログ・サイト制作

・動画配信

電子書籍販売

など

多くの人は、お金を稼ぐために会社に雇用されて働くという手段をとるが、別に会社で働くということだけがお金を稼ぐ手段というわけでない。

会社を辞めて、起業家やフリーランスとして、食べていくことを薦めるのではなく、あくまで手段の1つである。

 

 

◯感想

僕は、就職活動を契機に、いわゆる意識高い系となり、社会人になって数年が経過した現在も、仕事がまるで自分のアイデンティの一部(割合は大きい)となっています。

当然、会社に対しても、滅私奉公の精神で関わることが多いのです(愛する家族を支えなければという思いから)。

幸いにもブラック企業でない??ため、体・精神を病むまではいっておりませんが、あらゆる理不尽とは日々向き合っています。

しかし、一方で、自分の仕事感をアップデートする必要性は日々感じております。会社の寿命が短くなり、自分の人生を自分でデザインするのは必須の時代です。

この本を読んだことで、従来の価値観や、同調圧力に屈することなく、組織に精神的に依存せずに、主体的に生きていきたい(脱社畜)という思いが強くなりました。