こげぱんの投資日記

アラサー技術系サラリーマンのこげぱんです。投資でコツコツ億り人を目指します。

有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が手遅れになる前に(読書感想文)

こんにちわ!こげぱんです。

 

今日は、有名企業からの脱出(あなたの仕事人生が手遅れになる前に)を読みました。

 

有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が?手遅れ?になる前に

有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が?手遅れ?になる前に

 

 著者の富山和彦さんは、カネボウJAL東芝のなどの修羅場を知る企業再生のプロです。本書では、不祥事の相次ぐ名門企業の背景にある「会社を腐らせる病」とその原因である「ムラ社会」について苦言を呈されています。

有名ではないにせよ歴史の長い大企業に勤めている僕にとっても、共感できる内容が多々有りました。

 

中でも、特に印象的だったのが第6章でのメッセージです。

 

「会社に左右されない生き方をどう見つけるか」

 

以下、内容の抜粋(一部要約)です。

 

・これからのビジネスパーソンは、仕事における自分の成功や幸福の尺度を自分の中にできるだけ早くもつべきだ。

 

・人生というのは途中まで選択肢が増えていく(学校教育はそのために行われている)が、ある時期から選択肢は極端に減っていく。

 

・会社に入る前から、多くの日本人は「出世競争」をやっている。小学校の頃から受験があり、偏差値の高い学校に行こうとする。そして就職となれば、今度は就職偏差値の高いところに行こうとする。入社したら早く社長になりたい。部長にもなりたい。そうやってある意味で極めて同質的なゲームをずっとやっているのが多くの日本人だ。しかし、よくよく考えたらこのゲームを最後まで全うできるのはほんのわずかしかいないということだ。

 

・自分は何者かというのは哲学だが、日本では自分が何者かという問いをできるだけしないように教育しているのだ。常に誰かが考えた正解があり、その正解を当てにいく教育。これでは自分の世界を確立できない。

 

・大企業に就職できたら、サラリーマンとしての出世競争。40年間1回勝負の競争を頑張る。やりたくもない麻雀に付き合い、行きたくもない土日ゴルフにも出かけ、なんとか取締役に、取締役になったらなんとか常務に、常務になったらなんとか専務にと、サラリーマンという仮面のゲームを延々とやり続ける。冷静に考えると、日本企業のサラリーマンは、収入も、家族も、個人としての幸福の度合いも、多くのものを犠牲にして必死に頑張っているほどの差は開かない。

 

・運良く出世競争に勝っても、いつかは会社を離れる。そして仮面を取って家庭や地域に戻ると単なる冴えない初老のおっさんだ。そこまで来て多くの人が気づく。「いったい自分は何のためにこんなに頑張ってきたのか」と。手遅れだが。

 

・「Will(何が自分はしたいか)」「Can(得意なこと出来ることは何か)」「Shall(社会が自分が期待していることは何か)」で自分のキャリアを考える。これらをどう自己定義できているか。この判断能力は会社人間を10年、20年やっているとどんどん下がってしまう。会社という組織、あるいは上司から期待されている役割をもっぱら演じるだけの人間=Shall専業型人間になってしまうから。

学歴エリートを目指している時は、親や学校の評価、社会人になると組織任せ、上司任せの他人の人生を生きていると、「終わった人」=自分の人生を定義できない人になる。

 

・だから自分の人生を成功させる確率が一番高いのは、自分で成功の尺度を決めることだ。自分の尺度で成功を測る。自己満足でいいのだ。

同期が頭取になろうが、勲章をもらおうが、ランボルギーニに乗ろうが、別荘を持とうが関係ない。そう言える自分になるのだ。正直、日本人にはこれが一番チャレンジングかもしれない。日本はムラ社会。物事の尺度は世間という空気が決めている。空気が幸福の尺度をつくってしまうから。

 

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僕自身、30歳となりこれからの働き方を見直しているところです。

幸いなことに本業にはそれなりに満足感はもっています。ただし、大企業ならではの「閉塞感」や、漠然とした将来への「不安感」は常に頭のどこかにあります。

また、上記の抜粋にあるように、Shall専業型人間で溢れかえっているように感じます。会社への不平不満は良く話題になりますが、ムラ社会としての組織のあり方を論じることはありません。

 

僕なりに考えた答えとして、

会社に依存しない状態に自分をもっていくことを目指します。

依存は執着を生みます。その執着が過度な期待を生み、裏切られたと感じたときに激しい失望感に繋がります。(対人間でも対会社でも同じ)

依存していない関係こそ健全であり、冷静な判断、行動につなげることができます。

具体的には、経済的に自立すること(投資)、複業に取り組むこと(ブログ)を本気で目指します。

ただし、本業をないがしろにするつもりは全くなく、本業に対してはプロフェッショナルな姿勢でパフォーマンスを発揮し続けたいと思います。

 

会社に左右されない生き方を目指せという著者の提言は、まさに自分の思いを言葉にしてくれました。

上記のメッセージや抜粋部分に共感される方は、ぜひ一読をオススメします。

 

以上です。それではまた!